推理の時間です 封谷館の殺人 推理メモ ネタバレあり!
2階ベランダで杉がタバコを吸い、確認に行った卯月と出くわす。
コツコツと靴音を立てて自室へ。
卯月は階段を降りてリビングへ。絵画を盗みに。
警報の無効化に取り組む。
作業から数分後、ズドォン。
無効化できたその時に、コツコツという靴音。
その何者かは電気をつけずに温室の方へ。
何者かは本棚のところに置いてあった踏み台につまづき、それを蹴飛ばした。
温室へつながる扉をあけ、足音は遠ざかっていった。
踏み台は、油絵の真下近くまで移動。
2回目のズドォン。1回目は5分前。大きく明瞭。さっきよりも近くで音。
卯月、踏み台につまづき、警報装置が鳴り出す。それと同時にズドォン。近くで、発砲音。
油絵落とした。
1分もしないうちに、秘書の広瀬がリビングに。
広瀬はアルコール臭く、ジャケットやズボンは全体的に生乾きのように湿っていた。
油絵を壁にかける。
警備担当の酒井はなかなか来ない。西棟の廊下の扉が開き、コツコツと音を立てながら杉がリビングへ。
杉は150センチないくらいで、贅肉もついていない。
波多野六彦はは普段睡眠薬を飲んでぐっすり寝ていることもあり、卯月と広瀬はは先に酒井に報告をしに行くことに。
杉はリビングに留まる。
2人が向かった直後、西棟の廊下から、おそらく波多野夕子がリビングに。
警報ベルは鳴り響いたまま。
温室では、午前1時にタイマーで自動潅水装置が作動し、水やりが行われる。
choiyaki.icon広瀬が湿っていたのは、このせいでは?
温室から東館に入ってすぐは、お酒のコレクションルーム。空調が効いている。
警備室に、酒井の銃に撃たれた死体が、部屋の右奥に仰向けに倒れていた。
窓は開け放たれていた。発砲後の煙が漂っているよう。
choiyaki.icon銃を室内においたのは、室内に硝煙の臭いを残したいから、と考えられそう。部屋の中で撃った、と思わせたいがために。それなら窓閉めるか。
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警備室の手前に、銃が転がっていた。
『紫電』。波多野六彦の寝室に保管されているもの。
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choiyaki.icon銃弾は一発しか撃たれていないことを考えると、窓から撃たれた可能性もあるよね。
金庫は振動や衝撃を検知して警報を鳴らす。
choiyaki.iconリビングで端末をとっちゃったから警報が鳴ったのか、銃弾が金庫に当たったから鳴ったのか。当たったからなった、は考えにくいかも。警報後に撃たれた、と考えられるか。
弾丸は背中に抜けた様子なし。
choiyaki.iconやとすると、二発撃たれたのは間違いない。二発は立て続けに撃たれた、と考えられるので、酒井が打たれたのは六彦の後か。
広瀬の提案で、紫電を回収することに。
卯月と広瀬は現場の写真を撮影。六彦に報告に行くことに。
リビングでは、波多野夕子がコツコツと歩き回っていた。
戻ったのと同時に、弘一と浩二が西棟の廊下からリビングに。六彦の息子2人。
長男の弘一は無地のtシャツにスウェットのズボンにスニーカー、浩二はパジャマにスニーカー。
浩二は左手首に包帯。
六彦は、寝室ではなく手前の書斎に座っていた。キャスター付きのゲーミングチェアに。胸を銃弾に撃たれて。灰色のパジャマ、ゴム製のスリッパをつっかけ、ヘッドレストに首をもたせかけていた。
部屋の窓はすべて閉められていた。
弘一は浩二を連れて、浩二の自室へ。書斎の向かいにある部屋。
デスクに空になったマグカップ。コーヒーが残っていた。
コーヒーに睡眠薬入れられており、眠らされて撃たれた?
弾丸は身体を貫通せず。
ゲーミングチェアの右側に黒っぽい汚れ。二十センチほどで、縦になすりつけて広げられたもの。
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全員、書斎の向かいの浩二の部屋に。要確認ファイルを調査。封谷館の周囲の監視カメラの映像。精度が高く、バルコニーに出たりしても検知され、撮影される。
杉がベランダでタバコを吸う姿が写っていた。午前0時50分〜56分にかけて。
choiyaki.icon温室の屋根を移動したら、この監視カメラに映るのでは?
ファイルを確認する頃には明るくなってきていて、雨が降ったガラスの外側には水滴が。
浩二が起きてきて、ゆるんだ包帯を卯月に巻き直してもらう。
宝石の質問。
紫電の弾は三発発射されていた。
弘一や浩二も銃を撃てる。
凶器は紫電で確定。
紫電は寝室の鍵付きチェストの中に。鍵は、六彦が首にかけていた。
六彦の死体の首には、鍵付きチェストの鍵はなし。鍵は、鍵付きチェストの鍵穴に押し込まれたままになっていた。
西棟と東棟の3階は同じ高さ。寝室と警備室は5メートルほどしか離れていない。
警備室から寝室は見える。酒井は、犯人が紫電を盗む姿を見ていた?
choiyaki.iconこれがほんまやとすると、寝室から酒井を撃った可能性あり。胸に弾丸が残っているのとも合致する。少し離れたところから撃ったがために弾丸が残っているんやとすると、六彦も少し離れたところから、警備室から撃たれた可能性が。
一発目の銃声は午前1時ちょうど。5分後に二発目、二発目に驚いた卯月が警報ベル鳴らしてしまった直後に三発目の銃声。
一発目だけ音が小さかった。
西棟で六彦を撃ったから?
choiyaki.icon西棟で撃った、は間違いないかも。
二発目と三発目は東棟の警備室。
単独犯?
西棟で発砲した後、東棟の警備室にいる共犯者に投げ渡す、は窓に格子があるので不可能。
choiyaki.icon窓の外から撃った、とすると可能になる。
ただ、投げてそれを受け取った衝撃で暴発する可能性あり。
状況から、犯人は三発目の発砲時に東棟にいた人間?
choiyaki.iconこれはそうかもしれない、と思ったり。
監視カメラに映らずに済むルートが、温室の屋根を使うルート。
choiyaki.icon監視カメラに映らんのね。
西から東に屋根の上を登ることは不可能。東から西は滑り台の要領で移動可能。
東館3階の備品室。ここから温室の屋根の東端に出られる。
備品室の窓は開いていた。
誰かが滑った形跡があるかどうかは、雨のせいでわからなくなっている。
屋根は軽い人しか移動不可。50kgより軽くなければ。
滑ると大きい音がする。警報ベルがなっている間にでも滑らないと、周りが気づくはず。
西棟二階の倉庫。窓に鍵はかかっていなかった。
音質屋根の低くなっている部分に、小さな黒い水たまり。倉庫から見て右側。滑り台のように降りてきた人から見て左側。
choiyaki.iconイスの汚れはこの黒い水たまり?
酒を盗み飲みしてた広瀬は、速足でコツコツいう足音を聞いた。
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再度はじめから読み、気になったことを
リビングの警報より先に、銃で撃たれた警備室の金庫の警報が鳴っていたら、「至急、警備室を確認して下さい!」と警報ベルが鳴ったのではないか。
犯人はそうなることが目的やったかも?
もしくはやはり警報を鳴らして温室の天井を移動したかったからか。
広瀬の靴音もコツコツ。
卯月は本棚の上の絵画をやすやすと取り外ししてるが、浩二や弘一はやすやすとは届かない様子。
波多野一家の私室は西棟の3階、2階は客室、1階は使用人部屋やリビング。
自動の水やりは午前1時から1分ほど。
浩二の包帯は巻いたままで汚れていない。黒く汚れた可能性はないと言ってよさそう。
犯人を見つけ出し、その人物以外には犯行が不可能だったと証明する、がこの話の目標か。
一発目の銃声はくぐもっていて、二、三発目は大きく聞こえたので、一発目は窓の閉じられた室内で、二、三発目は外もしくは窓の開いた部屋で、と考えていいか。
となると、寝室から警備室の酒井を撃った可能性は否定してよさそう。
卯月の身長は165cm。弘一は高校一年生の平均身長より高い。
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推理
犯人
波多野夕子
犯行の流れ
「いかに酒井を殺害するか?」がキーポイント。
酒井は、元傭兵。となると、六彦を先に殺してしまうと、その銃声を聞いた酒井は何らかのアクションを起こすことは間違いない。発砲が起こった訳なので。
1番最初に酒井を殺害することが必要になる。
その上で組み立てると、
卯月がリビングに忍び込むより以前に、
六彦を眠らせて、椅子に乗せて窓際に座らせ、窓を開けておく。
銃をとって東棟に身を潜める。
犯人からしたらリビングに誰かがいるのは想定外。ただ、誰かに会う可能性があるのは想定しておく必要がある。なんせ、室内を通って警備室と寝室を行き来するのは、最も遠いので。そのために、東棟から移動できなかったことを想定して、窓際に六彦を座らせ、窓を開けておく。
東棟で酒井を殺害。その際窓は閉じており、音はくぐもった形に。
酒井は几帳面な性格をしており、自分が部屋で休もうとしている時にドアの鍵を開けているのは考えにくい。となると、訪問して開けてもらう必要がある。開けてもらうためにも、酒井の殺害前に銃声が鳴るのは避けなければいけない。
銃を持って西棟に移動を試みるが、広瀬が来ているのに気づき、予定を変更。警備室に戻り、窓を開け、そこから寝室の窓に座らせていた六彦を射殺。これが二発目の銃声。
金庫を狙って三発目の発砲。これはたまたま卯月のミストタイミングが重なる。
警報が鳴る中、備品室から屋根を滑り降り、西棟に移動。その際、左手に泥が付着。
六彦の遺体が座った椅子を書斎に移動。その時に泥が椅子に付着。
六彦が撃たれたのは、警備室からの発砲だったので、寝室や書斎では硝煙の臭いがしなかった。
卯月がリビングルームで鉢合わせしたのは、広瀬。リビングルームを通った人物が犯人というふうに考えられていたが、紫電は発砲後は硝煙の臭いがかなりする。もし六彦を殺害した犯人が東棟に移動しているのを卯月がリビングで鉢合わせしていたとするならば、硝煙の臭いがしないのはおかしい。踏み台に蹴つまずいたり何やらしているので、臭いはするはず。
広瀬は、供述よりも少し遅めにお酒の保管庫に行ったと考えられる。ちょうど1時ごろに。で、卯月と鉢合わせた。
広瀬の着ていた服が湿っていたのは、温室の自動水やりの水をかぶったか、もしくは水やり直後の温室を通ったから、と考えられる。
広瀬が卯月とリビングで鉢合わせたが、その時硝煙の臭いがしなかったのと、警報がなった後にぶつかる形になった時に硝煙の臭いがしなかったので、広瀬は犯人ではない。
つまり、犯人とリビングるーむを横切った人物は別であった、ということ。
以上を元に犯人を考えると、
杉はタバコを吸っている姿が監視カメラに写っているので犯人ではない。
広瀬は一部嘘をついているものの、硝煙の臭いがしなかったので犯人ではない。
弘一は屋根を渡ることができないので犯人ではない。
浩二は左手に包帯を巻いており、文中の記述からそれは汚れた形跡はないと考えられるので犯人ではない。
よって、波多野夕子が犯人である。
臭いが理由でリビングルームを横切った人物は銃を持っていないはず。
広瀬は、0時53分ごろお酒の部屋に行ったと供述しているが、これは自分に嫌疑がかけられるのを防ぐためと思われる。1時ごろに向かっていて、卯月とリビングルームで鉢合わせしていた人物が自分である、となったら、一気に怪しくなると考えたであろうから。
結果
犯人は外したが、それ以外は全て正解、と言えそう。
犯人外したので、70点ということに。
リビングを通り過ぎたのを広瀬と決めつけてしまったことが、間違いの原因。
記述によると、リビングを通った後に温室を通った場合、1時2分ごろ。1時1分に自動の水やりが終わっているので、服が湿ることはなかった。
ただ、弘一が実は飛び級の高校一年生ということを見抜くのはかなり厳しいと感じる。
過去の回想でインコ捕まえるときに踏み台を使ってた記述くらいちゃうか。年齢より背が高いと卯月が評してたのに、なんで高1やのに踏み台いるの?という疑問はあった。